嬉しい1本

能登ロックショア釣行記
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かれこれ釣行回数10日ほどで、ようやくヒラマサが釣れた。

ボウズ回数を重ねることでボウズスコアが貯まるような気がする。ボウズスコアがある程度貯まると狙いの魚がヒットする。自分の友人にボウズ回数を36回重ねた修行僧のような男がいるが、彼もそれ以来そのボウズ回数を更新していない。海の中にルアーを通していれば、いつかは必ず釣れてしまうものである。ボウズと言うのは、何も釣れなかったことを指した言葉であるが、ボウズを僧侶のことと見立てると、荘厳な気持ちになり、またボウズを受け入れることで悟りにまた一歩近づくことのように思えば、ボウズを前向きに捉えられるようになるのではないだろうか。前述のボウズ回数は少し誇張しており、正確には外道としてカサゴが1匹釣れているとのこと。

また魚がヒットするときというのは、殺気が抜けているときのような気もする。今回は、Hさんにポイント案内しての釣行だったのと、前日の釣行で思う存分釣りを満喫していたのと体の疲労感も相まって、心は満たされた状態、言うなれば出来上がった状態であった。だから、釣れるかどうかもわからない自作ルアーだけを投げ続けることができたし、釣れなくても別にいいかと思ってリラックスしていた。

とそんなときに前触れもなく、いきなりヒットするものである。激しいバイト。重量感はガンドだけど、引きの強さが違う。姿を見て確信、ヒラマサだった。嬉しくて、ついガッツポーズが出た。春のパターンは読みづらいし、なかなか釣れないからこそサイズは67cmだったがとても嬉しい。しかも、自作ルアーでのヒットだったので、さらに嬉しい。この自作ルアーはテールを軸にフロントがプロペラのように半径5〜10cmほどで回転する。ボディ側面に波を受けるとバランスを崩して、ダートする。人間側から見ると変な動きで、こんなので釣れるのかと疑っていたが、釣れてしまった。その後、チェイスもあったので、今のところ魚からは良い評価を頂けてるようだ。

ツインフックを使用しているが、その内のテール側2本が共にガッチリかかっていた。1本はカンヌキにもう1本は下顎の外側から内側に貫通していた。海況は、南西の風がやや強く、波高は1mも無い程だが、風波でざわざわしており、顕著な潮目も80mほどの所にしっかりあった。なかなかいい潮が入っていたと思われる。

自分の好きなことを存分にできると心が満たされることにより、穏やかになり人に優しくなれる。反対に仕事の残業や、さらに休日出勤が続いたりすると、心はすさんできてちょっとしたことにイラッとしたり、無駄な消費行動に走ったりする。また、魚釣りも釣果を求めることで殺気が出てきて、よくない結果になったりする。

働くのが好きじゃない人は、働くウェイトをもっと軽くできて、自由な時間を多くもって好きなことに興じて生きていけたらいいのにと思う。もちろん、働くのが好きな人はどんどん働けばいいと思う。それらを選択できる社会になったらいいなと思う。

【自作ルアーで釣れた理由についての考察】

魚がベイトに食いつくタイミングというのは、ベイトが元気よく泳いでいるときではなく、ベイトの動きがゆっくりになったタイミングやふらついたときや、動きの変化点のように感じる。自作ルアーが釣れた要因は、自作ルアーは1回のダイブで前半はローリング動作し、後半から終わりかけ、または側面に波を受けるとダートのような動きになり、その後、浮上して次のダイブとなる。ローリングからダートに切り替わるタイミングでヒットしたのではないかと思っている。魚はバイトするタイミングを伺っており、そのバイトのスイッチが入るタイミングが動きがダートに移行するタイミングだったのではないかと推察している。このポイントでは、磯際でのヒットが多いのだが、今回は珍しく50mほど沖でのヒットだったので、磯際でヒットするケースについても実はヒラマサは沖でルアーを既に発見してルアーを追ってきていて、磯際近いタイミングで水面に浮上しがちなルアーを見て、ルアーが水面より上に逃げ場がないことと、瀬も近く追い込めることが重なってバイトのスイッチが入っているのかもしれない。それならば、沖の方で魚のスイッチを入れて、沖の方でヒットさせれば、ファイトでアングラー側が優位に立てる。できれば、魚は沖の方でヒットさせたい。磯際でヒットすると、魚のファーストランで足元のハエ根に 突っ込まれて終わりである。そういう意味では、いかに沖の方で食わせのスイッチを入れられるかがランディング率を上げる上で 重要となる。 それを意識的にルアー操作で行うことができれば面白そうだ。

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