自作ダイビングペンシルの紹介(2/3)

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ルアー作りに必要な道具

必要な工具と材料は6000円ほどで全て揃います。(細かいものを含めるともう少し高くなるかも)最初は1つのルアーを作るのに8時間ほど掛かりました。ここで紹介するルアー作りの範囲は、実釣で使えるようコートするところまでとします。カラーリングは私自身やっていないので書けません。また、フックはシングルフックまたはツインフックの使用を推奨します。(トレブルを使うとルアーにフック傷が付いて浸水しやすくなるため)近年釣ったヒラマサのほとんどが自作ルアーです。その自作ルアーの作り方を参考にしていただければと思います。

木材を削って形作り(作業時間3~4時間) 

必要な工具と材料

  ・小刀
  ・木工用のこぎり(100均でOKですが、レザーソーがあると驚くほど楽に切れます。)
  ・ボールペンか鉛筆(100均でOK)
  ・桐集成材(厚み13mm)
  ・両面テープ(100均でOK)
  ・はさみ(100均でOK)
  ・厚めの紙
  ・カッティングマット(300円ほど)
  ・保護手袋(なくても大丈夫ですが、小刀による切り傷防止のために手袋を着けると安心です)
  ・紙やすり(#200、#400)

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重りとワイヤーを入れる(2時間)

必要な工具と材料

  ・ステンレスワイヤー(太さ1.4mmまたは1.6mm)軟質、硬質どちらでも問題ありませんが、まずは曲げやすい軟質がいいと思います。
  ・エポキシ接着剤(100均でOK)
  ・ラジオペンチ(100均でOK)
  ・カッター(100均でOK)
  ・重り(丸オモリと板オモリ)釣り具店で買えます
  ・彫刻刀(丸刃 サイズは9mmと3mm)

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コート~完成(1回に付き10分ほど×6回)

必要な工具と材料


  ・セルロースセメント(寒い時期)またはエポキシレジン(暑い時期
  (セルロースセメントを使うときは屋外(ベランダ等)防毒マスクあるとよい)

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次回は気が向いたら(リクエストがあれば)木材を削ってルアーの形作りまで書いてみたいと思います。

私が考える「ルアーを自作する意義」とは

現代は、機械による精度の高い加工ができ、優れた材料もあり、資本力のある会社は効率的かつ合理的なものづくりが可能になっている。シミュレーションや流体解析等も技術的には可能になってきている。ショップでは質が高く機能にも優れたルアーが安価に入手できる。そんな中、わざわざ時間を掛けてルアーを自作する意味はあるのだろうか。比較するのもおこがましいが、一個人が手作りするルアーがメーカー品と比べて優位な点があるはずもない。どう考えても自作ルアーは、メーカー品より劣った自己満足にしかならないと思っている。しかし、本当になにもかもメーカー品に劣るかと言えば、そうでもないような気がしてきた。自作を続けていく内に気が付いたことがある。

それは、自作において、メーカーには真似できないことができるということ。例えば、壊れやすいけど、動きが軽くレスポンスのよいものが作れることが挙げられる。具体的には、最低限の防水性をもたせるくらいの薄いコートにして、さらに中をくり抜いて軽量化する。当然、強度は低くボディをぶつけるとすぐにへこんだり、浸水しやすいが、貫通ワイヤーをいれることで、ルアーは壊れても魚はとれる。(例えるなら防御力ゼロだが運動性能抜群の自作ルアー VS 頑丈で安定した動きの市販ルアー)簡単に壊れても天然素材である木材で作ったルアーは自分で直すことができる。へこんだり、コートが割れたら、ヤスリがけしてから再度コートしたり、部分的に壊れた個所を切削して埋木をしたりして補修ができる。市販品では壊れやすいルアーは問題となるので販売すること自体が難しいと思う。(昔のシーバスルアーには壊れやすいけどよく釣れるものがあったので必ずしもそうとは言えないかもしれないが)

具体的にメーカー品と自作の比較について述べると、例えばA社の180mmダイペンは総重量87gに対してオモリの重さは18gである。これに対して私の自作ルアー190mmは総重量80gに対してオモリの重さは41gであり、オモリの割合がメーカー品と比べて圧倒的に大きい。つまり、それだけ自作ルアーはボディ材料の密度(比重)が小さいことがわかる。これがもたらす効果は、ウェイト配置の余地が大きく、軽い箇所と重い箇所にメリハリを付けることができ、軽快な動きや切れのある動きを作りやすいということ。また、強度に関して、木材は細胞壁が立体的に組み合わされた材料なので、空気を多く含んでいながら単位重量あたりの強度がプラスチックよりも高い。(プラスチック製のルアーはボディ比重を軽くするためには中空にする必要があるが、その代わりボディ強度が低下する。これを補うためにボディ内部にリブを入れたり部分的に厚みを増して対応しているが、それでもウッド製に比べると比重は高くなる。とはいえ、強度とアクションが両立できるよう緻密な計算の上、設計していると思われるから、単純にボディ比重が高いと、よくないかといえば、そうとも言い切れない。たとえ密度の高い材料であっても設計次第で優れたアクションを実現できると思われる。とはいえ、一個人がそのような緻密な設計をすることは難しいので、個人が自作する上で軽快な動きを目指すならボディを軽くするのが単純で簡単な方法だと思う。)

さらに改造が簡単なことも自作ルアーの良さと言える。例えば、後からボディに穴を開けてオモリを追加したり、減らしたり、ボディを削って形状をスリムにしたりといったことができる。これを市販品のプラスティック製でやると、ボディを削れば浸水したりして動きが大きく変わってしまうので難しい。

また、市販品では難しいこととして、ミスダイブしやすく、クセが強く、万人受けしない扱いにくいルアー。自作であれば、水面下を浅く泳ぐものとか、水面をスケーティングしながらスラロームするものとか、ミスダイブはしやすいけど操作して楽しいものを作れる。

また、自作だと左右非対称になったり、天然素材である木材ならではのバラツキがあり、よくも悪くも動きが安定していないが、それがかえってランダムな動きにつながり、良い結果を招くこともあると思う。

操作して面白くないけどよく釣れるルアーと操作して面白いルアーでは、どちらが釣りをして楽しいだろうか。ヒラマサを釣るには、どこで釣りをするかの場所(ポイント)が1番重要であり、そこではどんなルアーでも釣れる可能性がある。同じポイントに別のルアーを同時に投げて検証することはできないのであくまでも推測になるが、魚を釣るには少なくとも、ルアーの種類よりも良いポイントを選ぶことの方がはるかに重要であることは間違いない。あとは、集中力を持続できて投げ続けられることであり、そのためには飽きにくく操作して楽しいことが大事な要素。だからこそ、ルアーというのは使って楽しいことが大切なことだと思う。人それぞれ感性は異なるので、個々に好きなルアーは違うはず。そこで自分の好きなルアーを自分で作ることに意義がある。自作の意義とは自分が好きな動きのルアーを自分で作ることだと考える。(ルアーの動きよりも見た目の方がこだわりたい人もいるかも知れないが、私は動きの方にこだわりたい)

(入手困難なので、市販品といっていいのかわからないが、あるメーカーは、密度の小さい木材をボディ材料として、さらに中をくり抜いてボディ密度を低下させており、壊れやすいようだが、切れのある動きでよく釣れるとのことである。そうなると自作の意義とは、思いつく限りで挙げてみると「作る過程そのものを楽しむこと、自分の好きな動きを追及すること、試行錯誤(釣り場でウェイトを貼ったり浮力材を貼ったり)して動きの変化を楽しむこと、よく行く釣り場に特化した仕様にする、扱いにくいものを操る楽しさ、安価にウッドルアーを所持できる」これらが考えられる。)


続きは私がルアー作りの中で感じたこと気が付いたことを自由に書いていきます。

自作ダイビングペンシルの紹介(2/2)

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