PEラインのトラブルが激減するスクラムリーダー

道具の紹介
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ルアーを投げては巻くを繰り返すと、PEラインがガイドに絡んだり、結びコブ(エアーノット)のようなものができて、困ったことのある方には、これらトラブルを激減できるスクラムリーダーがおすすめです。

スクラムリーダーについて、最近よく聞くようになってきたので、既に知っている方もいると思いますが、組むのが面倒そうと感じているかもしれません。私もそんな一人でしたが、人からの薦めもあって、ものは試しと使ってみることにしました。

今回試したのは下のリンク表示のYGKよつあみスクラム16の5号です。

YGK (よつあみ) ガリス スクラム16 アシストライン 5号  6号 8号

組み方は後述しますが、これまで例えばPE4号+ナイロン80LBのリーダーの場合、リーダーを5ヒロ程長めに取ってリール(スピニングリール)のスプールにリーダーを巻き込んだ状態でキャストするとライントラブルが起こることがよくありました。これが、スクラム16を入れることによってかなり起こりにくくなりました。

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スクラム16を使用する3つのメリット 

1. リールのスプールにリーダーを巻き込むほどの長いリーダーを使用してのトラブルをかなり減少できる。

2. 通常よりも太いリーダーを使用できる。(PE4号だと通常はリーダー太さは80lb(20号)ほどで、これより太いリーダーを入れるとライントラブルが起こりやすくなりますが、スクラムを入れることでPE4号にリーダー120lb(30号)のような細ラインに太リーダーを使用してもライントラブルを大きく軽減できます。スクラムが細糸と太糸の段差を緩和しライントラブルを起こりにくくします。)

3.スクラムを長くすることで、リーダーを短くでき、キャストの際の糸抜けがよくなる。(スクラム自体がPEラインを保護し、摩耗や根ズレを軽減できるため、スクラムの長さ分リーダーを短くする使い方ができるためです。)

参考まで、実釣行において、実際にPE5号+スクラム5号+リーダー120lb(30号)を4ヒロ入れて釣行3日間ほど投げ続けましたが、一度もトラブルは発生しませんでした。(ただし、ロッドやライン、リールへの糸巻き量等、投げ方によっても条件は変わってきます。私の場合ですが明らかにトラブル減少の効果を実感できました) この結果からの推測になりますが、スクラム6号の場合はさらに太いリーダーを入れることが可能となりますので、細糸+太リーダーという組み合わせによって根ズレ対策できることになります。

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スクラム16の組み方(ここでは簡単な説明とします)

スクラム16の構造は、ホースのように中が空洞(中空)になっている伸縮するラインです。この空洞の中にPEラインを通してから、これまでと同じくFGノット等でPEラインとリーダーを結束します。リーダーとPEラインの段差をスクラムが緩和してくれることで、ライントラブルを防ぐ仕組みです。最も細いスクラムは5号であり、PE5号にジャストフィットします。少しルーズにはなりますが、PE3~4号にスクラム5号でも使用できないことはありませんが、スクラムがズレやすくなったり、結束しにくくなったりしますので、オススメの使用はPEと同じ号数のスクラムを入れて(例えばPE5号にスクラム5号)リーダーを接続する使い方です。

スクラム16の組み方(詳細)

1. まずスクラムを60cm程にカットします。この長さに関して、長い方がトラブルは起こりにくくなるように思いますが、飛距離の低下やコスト(スクラム16は高価)に影響するので状況に合わせて長さを決めます。適切な長さはタックルによっても異なってきますが、60cmあればライントラブルの軽減に効果があります。

2. 次に1.でカットした60cmのスクラムの中にPEラインを通します(裁縫用の針があると便利) このときの注意点はスクラムの末端ではなく、途中からPEラインを通していきます。理由は後述の項目4.でスクラムでPEラインにハーフヒッチするためにその余りが必要になるからです。

3. 続いて、PEラインとリーダーをFGノット等で結束しますが、通常のノットと違うところは最後に行うPEライン本線へのハーフヒッチをスクラムとPEライン本線を一緒にまとめてハーフヒッチを繰り返すところです。

4. 最後にここが注意点となります。リーダー側とは反対のスクラム末端でスクラムの余りでPEラインにハーフヒッチを数回行いますが、ここの締込みが甘いと、スクラムがズレやすくなりますので、多めにハーフヒッチを行います。(私の場合は、8〜10回ほど)  

YGK (よつあみ) ガリス スクラム16 アシストライン 5号  6号 8号

使用してみて気が付いた点

メインラインにスクラムでハーフヒッチをしますが、このハーフヒッチ部の締め込み摩擦が足りないのか、負荷をかけてリールを巻き上げていると、ガイド摩擦の影響?により、スクラムがズレることがありました。下の写真の箇所です。対策としてはハーフヒッチの回数を増やしたり、しっかり締め込むことだと思います。(ハーフヒッチ8〜10回でこの現象は起こらなくなりました。)

しかし、スクラム自体が腰の強いラインなので、ハーフヒッチがしにくいように感じます。もう少ししなやかであれば、ハーフヒッチの締め込みもしっかり決まるように思いますが、そうするとスクラム自体の摩擦強度が低下したり、スクラムの中にPEラインを通すのが難しくなったりと弊害もありそうです。

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