人間の意欲というのは、気分次第なところがあるなあと思う。そしてそれは自分の意志ではコントロールすることが難しい。朝は気分よくできることでも夜は面倒に感じたり、好きなことでも頻繁にすると嫌になるが、適度に間隔を空けると楽しくできたりする。気分に沿った行動は動物的であり、気分に抗って逆のことをするのが本能に逆らうことであり、それが人間だからこそできる人間らしい行動なのか。それともただの天の邪鬼なのか。人間には自由意志はなく、持って生まれた遺伝子と育った環境で行動が決まっているという考えもある。とにかく、面倒なことや大変なことこそ、年齢の若いときか、朝起きてすぐの元気なうちにやった方がいい。いずれ、様々なことが面倒になって外に出歩くことが少なくなるのは歳上を見ていると予測ができる。
今回、なぜか長い磯歩きが面倒に感じたので楽に入れるポイントにする。
朝はチェイスもなにもなく魚の気配も感じられなかったので、早々に奥の有名ポイントに場所を変える。
すぐに青物がルアーを追ってくるのが目に入るが、バイトは無くしばらく無反応な時間が続く。手前から水深のあるポイントなのでジグを深く沈めてカウントを刻んで縦のレンジを探るがこれも無反応。少し休憩してから再開の1投目。見晴らしのよい高い立ち位置の方が釣りをしていて広範囲を見渡せて海の変化をよく観察できる。足場の高い立ち位置で糸ふけを多く作って強めのロングジャークで表層をバシャバシャとダイペンを動かす。すると手前20mほどのところで突如ルアーめがけてスピードのあるバイト。小型だが、元気一杯のヒラマサ。
足場が高く、竿先から魚までラインを長くして魚を抜き上げたので、地面で魚が暴れて、お気に入りのルアーがヘコんでしまった。エポキシ接着剤で補修しよう。
その後もチェイスは数回あり、足下の磯際を青物が泳いでいくのも何度か目にする。ヒラマサは複数いたと推察するが、波が低いせいなのか、活性はそれほど高くなく、ルアーを見に来るが、口はなかなか使ってくれなかった。
魚用のまな板が汚れてきたので、カンナで表面を削り、サンダーで磨いて仕上げた。カンナは借り物で長年使われていない古いもので状態が悪く、刃の裏出しから研磨まで行って、なんとか削れるところまで調整したが、これが大変で半日ほど掛かった。だけど、切れ味にはっきりと違いが表れたので達成感は大きかった。木のまな板は、汚れても傷が付いても表面を削れば綺麗になるので、長く使える。滑りにくいので、魚を捌きやすく気に入っている。
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