7/7 夕方狙いで釣行
旬のスズキが食べたくなりスズキに狙いを定める。この時期のスズキは脂がのっていて、身にうまみもあり、味は格別である。秋よりもこの時期(梅雨~夏)の方がおいしい。ただ、魚体のサイズは秋の方が大きい傾向がある。
午前中は南西の風がやや強く、波高は2.5m、午後からは風が弱まり波高は1mになる予報。
夕方であれば丁度波高が1.5~1mくらいではないかと期待する。
ポイントSGに到着。釣り場まで10分程歩くが、道が背丈に近い高さの草藪に覆われていて、足元が見えず慎重に歩を進める。波高は、若干高さが足りない気はするが、時折大波が来てサラシが広がる状況。キャスト数投目、ルアーにコツッと当たる。すると足元までシーバスが追いかけてきているのが見えた。今度はルアーを早巻きする。すると同じところでヒット。しかし、エラ洗い数回後にあえなくフックアウト。
奥までランガンするが、反応なし。折り返し地点でルアーをチェンジし、行きと同じ箇所にルアーを通していく。すると先ほどヒットした同じ場所でシーバスがヒット。続いてクロダイが追いかけてきてバイトの瞬間も見えてヒット。
かつて自己肯定感が皆無だった若かりし頃の私は、人付き合いを避け社会から逃げるように人のいない能登半島での釣りで自己の精神の安定を保っていた。仕事をしているとき以外はほとんど海にいた。今でもふと思い出すことは月明かりの下で波の音だけがする中で竿を振っていたことだ。何事においても人より劣っていると感じて自信を喪失している自分であったが、私の仕掛けにかかってくれた魚たちが私に達成感を与えてくれたことで徐々に自信が付いていき、やがて勉強やスポーツ、仕事等、社会や人間関係の中へ踏み出す勇気を与えてくれた。しかし、その努力が報われることはなかったが、できるだけのことをしたという充実感は得られた。たとえ結果が得られなくても、自分の持てる力を出し切れたら充実することを知ることができた。さらに、なにかをとことんやることで、そのことを段々と好きになっていくことも経験できた。人にはそれぞれ、ここが自分の居場所だと感じる場所があると思う。私の居場所は、ここ能登半島外浦であり、ここで釣りという行為を通して身を置くことに幸せを感じる。能登の豊かな自然と魚に感謝!!