極太スズキが海岸に押し寄せる

能登ロックショア釣行記
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最近、体力低下を著しく感じる。運動をして体力をつけても、数日休んでいるとすぐに元通りになる。体力維持のためには、さらに運動の頻度を上げないといけない。今回は運動不足解消を目当てに磯を長距離歩くポイントに釣りに行った。

ところが歩き始めてすぐのポイントで魚が釣れる。これでは運動にはならないが、体形が良い太いスズキ(68cm)をキャッチしたので気分は良い。黒光りする甲冑を纏ったような魚体にしばらく見とれてしまう。

その後、キャッチ率向上を図り、最近購入したツインフックを試してみるが、3ヒット3バラシ。フックを見ると伸びている。フックサイズはルアーサイズに合わせたのだが、フックそのものが細軸のため、強度不足により伸びたと推察する。ツインフックは貫通しやすくバレにくいとは言われるが、磯では少々強引にやりとりしないと魚が岩の間に入ったりしてラインブレイクにつながるのでフックは強度のある太軸でかつ伸びにくさと折れにくさのバランスが取れたラウンドベンドがいいかもと思い、実際にそれを試す。その後、太軸ラウンドベンドに交換してから3ヒット3キャッチ(70cm級)とキャッチ率が良くなった。沖のサラシでは全く無反応で魚はいずれも手前の磯際にタイトに付いていた。

どれもコンディションの良い魚体で体は太くヒレは大きく、元気いっぱいで引きが強い。九州で釣った同サイズのヒラスズキよりも引きが強かった。楽しい釣りができて大満足。だが、釣れすぎるので、当初の目的の一つである磯歩きはほとんどできなかった。次は釣れるとわかっている方法ではなく、なにかしらの課題を設定して釣りをしたい。そうすれば、簡単には釣れないだろうから、磯を長距離歩くことになり運動不足の解消ができる。

話は変わって、磯に向かう道の草むらには要注意である。特に歩きやすい切り開かれた道ほど要注意である。人にとって歩きやすい道は、野生動物にとっても歩きやすいので、これらに吸血しようとするマダニが道の両側に生える草に潜む。そして人や動物が通ると、それらの体にしがみついて、噛みつける所を探しながら移動する。私はここ数年の間に能登での釣り場に向かう道で2回マダニに嚙まれている。時期は5月下旬と6月。マダニは噛むと口器を皮膚の中に潜らせるので簡単には引き抜けなくなる。無理に引き抜くと口器が皮膚の中に残り感染症の可能性が高くなるので、こうなると医療機関で処置してもらった方がいい。対策は、草むらを歩くときは皮膚を露出しないことだが、衣類にしがみ付かれて気が付かずに連れていき、その後、車内や家で噛まれることもあるので、釣りが終わった後の車に乗り込む前に衣類を総点検することが重要。マダニは全長5~8mmはあるので目視で発見できる。

ちなみに私が医療機関で受けた処置は、1回目の医療機関ではいきなり切開して取り除き、2回目の別の医療機関では専用の器具を用いてうまく取り除くことができ、切開はしないで済んだ。2回目の処置方法は、まずマダニを専用の器具で引き抜くことを試み、皮膚に工器が残らずにうまく引き抜ければ処置は完了とし、もし皮膚に口器が残ってしまった場合は、皮膚を切開して取り除くように段階を踏んだ手順だった。この方が時間もお金もかからないのでいいと思う。ちなみに医療機関で使用していた専用の器具は以下(ティックツイスター)となる。扱いは難しくないので自分でもできると思ったので、私はこれを購入した。今後、マダニに噛まれた場合は、自分で引き抜いてみて、ダメだったら医療機関でやってもらおうと思う。

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