満足の釣行

能登ロックショア釣行記
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2025.10.17

釣行4回目にしてヒラマサが釣れた。追い焦がれていたから大きな喜びとなった。
しかも迫力のバイトからランディングまで一連の内容もよかった。

10月に入ってやっと涼しくなってきたのに雨が多く、なかなかいい条件の日がない。
この時期はできるだけ釣りに行きたい。秋のハイシーズンは足早に去っていき、すぐに時化続きの冬がやってくるのでチャンスはそれほど多くはない。
明日、天気はいいのだが、風が強く波も高い。明後日になると風と波は少し弱まり釣りはしやすそうだが、午後からの雨予報が早まらないかが気掛かり。
最近は暑いのと蚊が多いことで車中泊が不快になってきて、段々と日帰り圧が強くなってきている。
条件のよさそうな明後日の日帰りにしようかと気持ちがなびいていくが、できるなら2日間やりたい。体調次第かなと一旦保留にして、こんなときは明日行くかどうかは決めず目覚ましも掛けずに早く布団に入って寝て、もし自然といい時間に起きて頭がすっきりしていれば釣りに行くことにしよう。20時半頃早々に寝る。

3時半頃に自然と目が覚める。体調もよい。これなら釣りにいける。
6時半頃、釣場に到着。波高2mでは、岬の先端は波をかぶっていて危険。風も強く、先端から少し下がった位置から、追い風になるようワンドに向けてキャストする。しばらくしても魚の気配は皆無。ジグでレンジを下げていっても何も無し。潮がダイレクトにあたるところにルアーを投げたくなるが波風ともに強く厳しい。経験上、こんなときは高い波が回り込み、いくぶん波が弱まったところでのヒットが多いことを思い出す。波がダイレクトに当たらない少し奥まったところや、波のあたる岩礁の裏側のワンドに狙いを定める。

朝一は、どうしても今か今かと集中力が尖ったギラギラした気持ちで釣りをするが、沈黙の海が続くとそんな状態も自然と薄れていき、いつの間にか無心にキャストしていた。そんなとき、フルキャストして数ジャーク目に水面が爆発すると同時に、ロッドが引き込まれ、はっと我に返る。すかさずロッドを立てて、リールのハンドルを力一杯回転させながらポンピングを繰り返す。手前にはハエ根が張り出しているので、魚を水面近くに浮かせないといけない。魚の引きは強くスピードもあるが重量感はあまり感じない。ヒラマサは手前に走ってくることがほとんどだが、今回は幸いにも手前に最短距離で走っては来ずに、海流の流れと同じ方向に横走りしていったので、手前に寄せたころには、ヒラマサを水面に出すことに成功。ここで勝負ありで大波に合わせスロープにズリ上げた。ヒラマサらしい体色の肥えた魚体。持ち上げるとサイズの割に重たい。サイズは77cm。見るからに美味しそうなヒラマサ。


自分の中では、ここ最近は60cm台ばかりだったので、満足のいくサイズ。4釣行目にしてキャッチできたヒラマサ。ヒラマサとしては大きいサイズとは言えないが、釣るまでの過程に気持ちが入っていることとヒットからランディングまでの内容もよかったので、自然と喜びが込み上げた。暫定ではあるが、この秋シーズンのハイライトと呼びたい。

もし、このポイントで大型のヒラマサがヒットした場合に、どうやってファイトするかと帰り道に考えてみた。
ヒラマサは、サイズがそれほど大きくなくても油断するとラインブレイクされる恐れがある。とにかくヒットしたら、可能な限り高速で糸を巻き取り、水面近くに引き上げる。磯際に水深があって、かつハエ根がある場合、遠くでヒットしたときはあきらかにヒラマサ側が有利であり、ヒラマサが潜りながら最短距離で手前に走ってくれば、どんなに早くリーリングをしてもヒラマサのスピードを越えて糸を巻き取ることは難しく、手前にきたときに既に深いところに潜られていると、そこから根をかわして引き上げることはかなり難しくなる。極太のロングリーダーにすれば少しは根擦れに耐えてくれるかもしれないが深いところに潜られている時点で勝算は低い。私の場合、食べて美味しい60~80cmサイズが釣れれば満足できるので、大物だけに的を絞ってはいないが、それでも予期しない大型に備えて、リーダーは、キャストマンアブソーバーTP3の130lb(50号)またはアプロードソルトマックス150lbを5m弱付けている。だが、今回のポイントはスロープ状で、磯際の下が抉れていないから、ヒラマサが磯と平行に横走りしたのかもしれない。このポイントなら大型が掛かっても上げられる可能性があると感じた。

今回、海鳥がしつこくルアーにチェイスしてくることが2度ほどあった。
鳥は獲物を目で確認しているといわれるが、見た目が木片そのままのルアーを偽物となかなか気が付かないのはどうしてだろう。
最低限のクリアコートをした木肌そのままのルアーでヒラマサは釣れる。カラーに効果があるのかはよくわからないが、カラーリングしなくても釣れるなら、この方がルアーを作るハードルは下がるし、アクションを考えることに注力できる。

今回釣れたヒラマサは、食感はしっかりしていて、旨味と脂のバランスが絶妙で前回を越えたおいしさだった。ヒラマサは、釣ってよし、食べてよしの素晴らしい魚だ。

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