濁りが強い

能登ロックショア釣行記
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20250930

釣りをしていて、退屈に感じたり、飽きを感じることが、ふっと湧き上がることがある。それは、全く予見できないことで忽然と表れる。私の経験からするとそれは相対的なことが多かった。例えば、釣りの他に別の趣味をしていると、新しく始めた別の趣味の方が新鮮味で上回り、徐々に釣りの魅力が薄れていくようなことである。

第6感を持っているのではないかと思わせるほど、とんでもない釣果を叩きだす人がいる。だが、そんな人に限って短期間のうちに釣りをやめてしまったりする。一つのことを長く続けられることは、それだけで、すごいことだと思うが、うまくできないからこそしぶとく続けているとも考えられる。ただ、全てがこれに当てはまるわけでもなく、中には他にやることがなかったり、新しいことを始める気力がなく惰性で同じことを長くやっていることもある。結局、いろんな人がいるという、とりとめのない話になるが、ただ、全体的な傾向として、周りを見ていると、同じ趣味を長く続けている人は少数派であるのは確実ではないかと思う。

それでは、一つのことを飽きずに長く楽しくやっていくにはどうすればよいのか。それは、変化を与えてやることだと思う。釣りの場合、既知のよく釣れるポイントを、あえて外し、初場所でやってみるとか、魚はあまり釣れない場所だがやっていて気持ちのいい場所とか、またはルアーを自作してみるとか。

私はここに行けば高確率に釣れるというポイントを知っているのだが、結果がわかっていると好奇心は薄れやる気が上がらないことがある。釣り場のロケーション、家からそこに至る車上の景色では、門前、輪島エリアが大好きで実際にヒラマサもよく釣れるのだが、個人的なここ数年のテーマは、なかなか釣れない相性のよくない奥能登(珠洲)でヒラマサを釣ることにしている。

珠洲道路は退屈で途中で心が折れそうになるが、休憩を挟まずになんとか釣り場に到着できた。震災が起きる前には、人が多くなかなか入れなかったエリアも今は割と静かで、今回は一級の釣り場に入ることができた。

誰もいないのが不思議だったのだが、ポイントに着いて海を見ると、薄茶色に濁っている。サヨリらしきベイトは見えるので、3時間ほどやってみるが予想通り無反応に終わる。

濁りの少ないポイントに移動して夕方やってみるが、錯覚かわからないようなバイトが1度あっただけでいつもの何も起こらない奥能登の釣りで幕を閉じた。

終わってみていつも思うことは、釣りよりも歩きよりも、運転がひどく退屈で一番疲れる。運転の退屈しのぎにオーディオブックは役立っているが、それでも限界がある。冒頭の話に戻ると趣味を長く続けるには、家から近い距離であることはかなり重要だと思う。理想は季節住まいの別荘だが、それは儚き夢か。だからこそ近所の川でできる鮎釣りは長く続けられそうだ。

せっかく奥能登まで来たならと帰りに内浦でアジングして、15~20cmを25匹ほど釣った。

それにしても、震災の後は、濁りやすく濁りの引くのも時間がかかるように感じている。水の流れる谷筋の土砂崩れ個所の土壌の保水力が低くなっているからなのかちょっとした雨で濁り水がすぐに発生する。奥能登まできて海況がよくないのはたまらないので、これからは雨が明けてから数日置いてから釣行した方がよさそうだ。改めて奥能登外浦の波は、波高の幅が大きく要注意だと感じた。低い波と高い波の差が激しいので、過剰なほど、磯際から離れることと、高い立ち位置を選んだほうがよい。たまに行くと自然の感受性が薄れるので、肝に銘じておく。

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