文字数が多いことが原因なのかわかりませんが、記事の編集中にフリーズが頻発するため、過去記事を分割してみることにしました。
私がルアー作りの中で感じたこと気が付いたことを自由に書いていきます。書いていることのほとんどが私の主観なので、間違っていることもあると思いますが、気づきのきっかけになれば幸いです。
ウッドルアーはレスポンスがいい?
2つのボールを比べてみる。1つは中心が重く周縁は軽いボール、もう1つは中心が軽く周縁が重いボール。この2つのボールはどちらが転がしやすいか考えてみると、慣性モーメントの関係から、周縁が重いと慣性が大きくなり、転がりにくく、停めにくい。これに対して、周縁が軽いと慣性は小さくなるので、転がりやすく停めやすい。これをルアーに置き換えてみると、周縁の軽いルアー(ウッド製)は、高レスポンスで慣性は小さい。周縁の重いルアー(プラスティック製)は、低レスポンスで慣性が大きい。慣性が大きい方が、ダートしやすいように思う。しかし、実際の動きを比較してみると必ずしもこれが当てはまるわけでもなさそう。私のルアー作りは思い付きを試しての繰り返しなので、場当たり的である。そもそもルアーの形状やウェイト位置によるアクションへの影響を理論的にほとんど説明できない。ルアーアクションのメカニズムがわかる書籍がないか探してみたが、今のところ以下の書籍が最も詳しく書いてあった。
アクションとルアー形状の関係については以下の本が詳しい
木材の種類はどれがいい?
動きのレスポンスをよくするために比重の小さいものを求めるならバルサになるが、この場合、強度を上げるためにコートを厚くする必要があるが、そうすると外縁が重くなりウッドの利点が損なわれてしまう。
バルサの次に軽い木材は桐になる。バルサと桐の両方を試した結果、バルサは柔らかすぎてルアー作りの加工中に少し力を入れ過ぎたり押し付けただけで凹むので扱いにくかったので、私は桐の方を好んで使用している。桐はホームセンターにも置いてあるが、私の知る限りそのほとんどが集成材になる。集成材とはいっても幅方向の長さを出すために接着したものなので、この接着部分を避けてルアー作りに使えば、無垢材と同じような使い方ができる。他に杉や檜も安価に手に入る木材だが、桐と比べると比重は大きくなる
型取り(木取り)の留意点
ルアーの型取りはルアーのヘッドとヘッドが向かい合わせになるよう切り出すことで左右の重さが均等に近くなりバランスがよくなる。ルアーのL方向(体長方向)と木材の繊維を平行にすることで曲げ強度が強くなり、切削性もよくなる。ただ、そうすると側面から押しつぶす等による圧縮強度は低くなるが、これはコートを厚くすることで対策可能。下図は厚み13mmの桐集成材で板の幅方向に接着面の筋があるが、前述のとおり、ここは集成材の接着部になるので避けるようにする。(集成材とは幅の小さい木材を幅広にするため、幅の狭い板や角材を接着したものである)下図左上は繊維が斜めに走っているが、ここでは繊維の向きとルアーのL方向が平行になるよう少し斜めに型取りする。あとは、樹脂の溜まりのようなものも避ける。板を購入する際は、できるだけ繊維の方向がまっすぐなものを選ぶ。ちなみに繊維(木目)の間隔の狭いものほど比重が大きい傾向があるが、強度も上がるので、用途に合わせて選ぶ

下記の本は木材について詳しく記されている。少し難しい内容も入っていて専門的だが、内容は深いので木工DIY等が好きな方にとって、ホームセンターの材料選びにも役に立つと思う。
半割式でできること
下の画像は、昨年最も釣果がよかったルアーの貼り合わせ前の半割の状態。小さなオモリは微調整で入れた。ワイヤーはできるだけ腹面に入れ、低重心化を図った。半割式はオモリやワイヤーの配置に自由度が高い。このルアーの動きはクイックレスポンスでレンジは浅く、ロングジャークすると背面を水面から出し水飛沫を上げながらのワイドスラローム。魚から見て水面近くを動くルアーは、シルエットが把握しにくいのか、渋い状況でも効果的で、また小型(50cm~60cm)もよく釣れた。小型が釣れる理由はもしかしたら、魚がルアーの後ろから追尾した場合、魚からはルアーのテールしか見えず、ルアーの側面を目視できず、サイズが把握できないからなのかもしれない。半割式の他には貫通式があるが、これはワイヤーを通すためのルアーのL方向への穴開けと、ラインアイ、テールフックアイの加工が難しいのでハードルが高くやっていない。

ヘッドを動きやすくするには
後方重心であるダイビングペンシルの場合、ヘッド側を軽くすることで水の抵抗を受けたときに側面を向きやすくなるように思う。ウォブルやスラロームアクションはルアーが横を向くことが起点となる往復動作なので、横を向きやすくすることが初動の速いキビキビとした切れのあるアクションにつながる。そのためには、軽い素材を使うのはもちろんのこと、ヘッド側のコートを薄くしたり、またボディを中空にすることも効果的である。ただ、そうすると強度は低下してしまうが、魚がかかったときに曲げによる力でルアーが破壊される可能性の高い個所は、テールフックとフロントフックの間が多く、木材が曲げられたとき外縁ほど応力が大きくなるので、軽くするためにボディを中空にするのは、曲げに対する強度にはそれほど問題にはならない。しかし、魚の歯やフック傷によって浸水しやすくなることは考えられる。ボディを軽くする方法として他には、ボディの外縁と内側を比重の違う木材で構成することが考えられる。例えば、外縁は比重の高い硬めで強度のある材を使い、内側には比重の低いバルサ等にする等。私は中空にするためにボディをくり抜く方法として彫刻刀で掘っているが手間がかかる。ここまで言っておきながら、手間がかかる割には、それほどルアーの動きへの効果を実感できていない。くり抜きはルーターやフライス盤があれば楽だと思うが、それは過剰だと思う。軽ければいいと軽さ一辺倒の考えは面白みがないようにも感じる。私も既成の枠組みから少しでも離れたルアーを作ってみたいと思っているが、素人一般ではなかなか難しい。安価に工作機械が手に入り、手軽に高度なシミュレーションができるようになると可能性が広がると思う。特徴的なルアーをリリースしている気になるメーカーはタックルハウス、グッドベイトがある。

接着剤はエポキシがいい
木材用の接着剤には、よく知られる乳白色の木工用ボンド(ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤)があるが、これは耐水性がないので、ルアーには不適。木工用ボンドは安価で使いやすいので何度か試したが、ルアーはコートされていても使用中は徐々に吸水してくるもので、それにより木工用ボンドが白くなって浮き出てきたことがある。ルアーはコートされているのでルアーがバラバラになることはないのだが、強度や耐久性が低下するように感じる。対してエポキシ接着剤は100均でも手に入る2液タイプを使っているが、耐水性、耐久性共に優れており、今のところ問題を感じていない。ただ、2液を計量することや、低温では気泡が抜けにくく、粘度が高くなって扱いにくいところがある。ちなみに上記の木工用接着剤は熱可塑性であり熱によって再び軟化する性質を持っており、エポキシ接着剤の方は熱硬化性であり、いったん硬貨すると、もはや軟化することはない。
動きの微調整には板オモリを使用
できあがったルアーをフィールドで使ってみてわかることがある。よくあるのは浮力がありすぎて、水面を転がったり、飛び出したりするケース。こんなときは強力粘着テープが付いた板オモリをルアーに貼ることで大抵は改善できる。板オモリはダイソーにあるものを使っているが、店頭に見当たらないこともあるのでそんなときは、釣り具店で購入している。基本的に自作ルアーは軽めに作っているのでフィールドで動きを見てオモリを追加して完成とすることがほとんど。重めに作らないのは重りを減らすためにルアーの内部から重りを取り出すことに手間がかかるから。自作ルアーの調整方法を簡単に書くと、ミスダイブが多いときは、テールに重りを追加したり、ラインアイから腹面にかけてボディ側面を削ってスリムにしたり、頭の周縁を削って小顔にしたりする。だが、いくら調整してもよくならないことがある。そんなときは、そもそもルアーの左右のバランスがよくないのかもしれない。
ダイブ性をよくするには
ミスダイブには主に2つのパターンがあると思っている。1つは頭がつんのめって前転するパターン、頭が下へ潜りきれずに強い抵抗がかかることで転がる。急ブレーキをかけたときに後ろの荷重が抜けて浮いてしまうのと似ている。これへの対策は、テール側にウェイトを追加したりフックを重くしたりしてテールの浮き上がりを防止する、または、頭の形状を水を受け流しやすいよう側面を削ったりする。

もう1つのパターンはジャークの糸ふけが少なかったり、足場が高かったりしてラインを上気味に引いてしまいルアーの頭が下を向けずに潜れずに前進する。また、ラインがさらに高すぎる状態で強いジャークをするとルアーが飛び出すこともある。これへの対策は上記と共通するが、他にもカウンターウェイトを重くする、またはフロントアイに板オモリを貼る。

軽いフックの方がルアーの動きを引き出せる
フックはルアーを安定させる効果があり、荒れた海面のときにはフックを重く、かつトレブル等の抵抗の大きなものにすることでルアーを安定させることができる。変わって穏やかな海面のときは、反対にフックを軽くした方が、ルアーのレスポンス、動きがよくなり、そのルアーのアクションを最大限に引き出すことができる。しかしルアーには適合するフック重さがあるので、フックを軽くしすぎると操作性が悪くなったり、アクションの質が変わる。そこでフックを軽くしたときは、軽くした分、板オモリ等をボディに貼ることでルアーの操作性は損なわずに動きをよくすることができる。もう少し詳しくいうと、ルアー重量に対してフック重量の割合が小さいほどルアーの動きが際立つ。(例えば、あるルアーの適合フック重量6gのところ、4gのフックにした場合、差し引き2g分をルアーボディに追加する。)これを自作ルアーに置き換えてみると、あえて軽いシングルフックでバランスがよくなるルアーウェイトにすることで、凪の日専用のルアーにできたりする。逆にかなり重いフックでバランスするよう作れば、荒れた海面で使いやすいルアーになったりする。(ルアーはフックが軽い方が自然な動きを演出できる。フックが重いほど、また抵抗が大きいほどアクションが自然でなくなるように思う。だから軽いシングルフックでバランスを取ったルアーはナチュラルな動きにできる。しかし、ルアーにはフックというアンカーがルアーの腹面にあることでルアーの回転等を防ぎ、安定させる効果もあるので、事は単純ではない。まだまだわからないことが多い。)
オモリの位置
基本的にルアーのフックは腹面側に付けるので、オモリも腹面側に付ける方がルアーの姿勢が安定する。仮にオモリを背面側に付けるとルアーはバランスを崩しやすくなり、極端な場合は、ルアーが回転する。とはいえルアーの高さ(体高)やオモリの分散による影響も関係するので、すべてにこれが当てはまるともいえない。ただ、ルアーのアクションを切れのあるものにするなら、オモリは集中させた方がよい。私の考えでは、腹面側に付くフックもオモリなので、ここにオモリを近づけた方が集中配置の上で合理的と思っている。例えば、後方重心なら、後方のリアフックにオモリを近づけて配置し、センター重心なら、フロントフックにオモリを近づけるといい。ルアーを動かすのはジャークの力であり、この入力エネルギーが不必要なルアーの回転動作に使われてロスしてしまうと、狙いのアクション、例えばウォブルやスラロームを発生させにくくなる。ジャークの力をルアーのどこに配分して、どのようなアクションを出すのかがルアー作りの面白さだと思う。オモリの位置とボディ形状どちらもアクションに影響するが、私の経験では、形状がダメなルアーはオモリの調整で問題が解消できないことが多かったので、ボディ形状の方を特に真剣に考えた方がいいと思う。
ラインアイの位置
市販のダイペンのほとんどが、おおよそ1/2の高さにラインアイがある。一般的にラインアイの位置について2つの意見がある。ラインアイは上(背面に近づける)にするほど深く潜り、アクションはタイトになる、または、軽いS字軌道を描くようになる。バイブレーションがいい例でラインアイを背面に近づけるほど、浮き上がりにくく、タイトな動きになる。これに対してラインアイを下(腹面に近づける)にするほど浅く潜り、アクションはワイドになる、または、狭く大人しい動きになる。実際に試してみたところ、潜りの深浅については、上記の通りだったが、アクションについては、この通りとは思えず私が感じたのはラインアイを上にして深く潜らせるとジャークの力を潜りである縦方向に割かれる分、横方向の往復動作がスローになること。つまり、潜りは浅い方が横方向のアクション(スラローム等)に使われる力の配分が大きくなると思っている。また他には、ルアー背面から見て、縦アイ(垂直)は動きが安定し、横アイ(水平)はイレギュラーな動きがでやすいとも言われているので、今後試して確認したい。
コートの浮力への影響
コートを厚くするほどルアー重量が増えるが、それに伴い体積も大きくなるので、コートの重量増加による浮力(正しくは密度)への影響は小さい。ただし、エポキシの比重は1.1~1.2で水の比重より少し重いので、この分はルアー密度が増加することになり、浮力は落ちる。
水受面を大きくするか、小さくするか
ルアーを引いたときに受ける水の抵抗を大きくした方が激しい動きになる。一方、水の抵抗を小さくすると大人しい動きになる。水の抵抗を大きくするには、ラインアイからボディにかけての角度を大きくする。(ルアーのヘッドを鋭角にするより鈍角にする)特にラインアイからボディへの水平方向への角度が大きいほど、横の動きが大振りになる。縦(体高)と横(厚み)の比で、横が小さすぎる(身幅が薄いと)とロール優位の小振りな動きになり、横が大きいとスラローム優位の大振りな動きになる。ちなみに私の好みの縦と横の比は、1:0.8くらいで、ラインアイからボディへの角度は50~60度ほどにしている。
カウンターウェイトはあった方がいいのか
ダイペンは基本的に後方重心となるが、一部のオモリをカウンターウェイト(以下CW)(またはセンターウェイトとも言ったりする?)としてフロントフック近くに入れることがある。前述のようにオモリを集中させた方がアクションに切れが出るなら、CWは入れずに後方にウェイトを集中させた方がよいと言えるのだが、実感としてはCWを入れた方が、ロールが抑えられて前方へのアクションに伸びが出て、かつ横(水平方向)への動きも大きくなるように感じている。その理由としては、リアだけにオモリが集中しているよりも、フロントとリアにオモリを分散している方が、ルアーの姿勢が安定し直進性が増すと思うからである。詳しく言うと、ルアーのセンターは高さがあるので、水中では上向きの浮力が働く。ここでオモリが仮にルアー腹面側にあると下向きの自重が強くなり、ロールが起きても上向きの浮力による復元力が強くなるので、ルアーの姿勢が安定する。姿勢が安定することで直進性も向上するということ。これとは反対に復元力を弱くしたい場合は、CWの高さを上げていくことでバランスが崩れやすくなり、ゆったりと交互に側面を見せながらの動きになる。オモリを分割する際の注意点として、フロントにはリアの2割程度までに留めた方がよい。例えば、フロントとリアに均等にオモリを分けると、ルアーが安定しすぎて泳がないルアーになる。ただし、フロントが細身のタイプのルアーは、フロントの浮力が小さいのでCWの効果は薄れ、むしろCWのない方がワイドな動きになることもある。ルアーの形状の影響は大きい
ワイヤーは軟質と硬質どちらがいいのか
軟質は、曲げやすいのでアイ加工がしやすい。完成したルアーのアイを曲げて動き調整することもできる。対して硬質は、曲げにくくアイ加工がしにくい。完成したルアーのアイも曲げにくい。価格は軟質の方が安い。加工後の見た目の美しさは硬質が勝る。強度について測ったことはないが、一般的に硬質の方が強いといわれる。よく軟質は使用中に曲がりやすいと言われるが、1.6mmの太さのものを使用している限りでは、これまで使っている途中に曲がったことはない。
貼り合わせ前のバランス調整のやり方
接着して張り付けてしまうと簡単にオモリを減らしたりできなくなるので、半割の内にだいたいのバランスを決めてしまう。やり方は、半割のボディにワイヤーとオモリを入れてから、接着剤を使わずに張り合わせし、その上から薄いビニール袋を被せて水が入ってこないようセロテープで止めてから、水に浮かべる。水に浮かべたとき、ボディ体積の内、どのくらいの割合が水面より下になっているか確認する。その際に参考に既に完成したルアー、または市販のルアーを一緒に水に浮かべるとだいたいの当たりが付けられる。あと数gの詰めは、フィールドでテストして板オモリを貼って重くするか、ボディを削って浮力を下げたりして行う。
無難につくる方法
まずはオモリの位置を決める。飛距離を優先するなら後方重心一択となる。次に浮力については、ボディ材料の密度と体積で、オモリの重さはだいたい決まってくる。例えば190mmの長さで厚み25mm、体高35mmであれば、オモリは40~45gほどになる。微調整はフィールドで使ってみて、オモリを足したり、ボディを削ったりしながら、動きの変化を確認し、理想に近づけていく。
飛距離を出すには
オモリをできるだけ後方に集中配置し、かつ後方の密度を大きくするため、テールを細く絞る。飛距離を優先すると自ずとテールの形状は細く絞るものと決まってくる。
フック交換しても動きはあまり変わらない
動きがいまいちのルアーを、フックを大きくしたり、小さくしたり、軽くしたり、重くしたりしてあれやこれやと試行錯誤しても改善できないことがほとんどだった。原因はそもそものボディ形状がよくない可能性が高いと思っている。水受け面(ラインアイ側から見たヘッド正面)の形状がルアーアクションに大きく影響する。これがわかってからは、ルアーを作るときに、まずヘッドの背面側の形状と腹面側の形状を考えるようになった
フィールドで確認する項目
以下の項目を確認するとルアーの特徴を把握しやすいと思いますが、意識するかは気分次第なところです。
1.ダイブのしやすさ。(ミスダイブしにくいか。)
2.引き抵抗は軽いか、重いか。(軽いのが好み)
3.スラローム幅の大きさ。(小回りか大回りか)
4.ロール性。(スラローム寄りかロール寄りか。よく釣れるルアーは、この配分が絶妙である)
5.泳ぐ深さ。(個人的には浅い方が好き。深く潜ると浮上も遅くなるし、引き抵抗も重くなるため。理想は水面に飛び出さない範囲で浅く潜ること)
6.ダート性。(発生するか、しないか)
7.浮上の時間。(早いか遅いか)
8.ランダム性。(イレギュラーアクションが起こるか)
9.安定性。(意図した操作を繰り返し行えるか。ランダム性とは相反するところがある)
10.好きな動きか。(これがかなり重要。好きな動きでないと釣りをしていて楽しくない。
ボディが太いタイプと細いタイプ
ボディを軽い木材にした場合、バランスを取るためにオモリを多く入れる必要がある。ボディが太いとさらに多くのオモリが必要になる。逆に言うとボディを重い木材にした場合、オモリは少なめでバランスが取れる。この特性を利用するとボディを細身にしたい場合、十分な浮力が得られる軽い木材にすることで、細身でありながら多くのオモリを搭載できる。重い材料の場合、どうしてもある程度ボディを大きくしないと浮力が稼げない。例えば、重い材料で極端に小さなルアーを作るとオモリを少しでも入れると沈んでしまうので、フローティングタイプにできなくなる。その点、ロックショア用のルアーは大きさがあるので、材料の重い軽いはそれほど影響は受けないが、極端に細身のルアーを作る場合は、軽い木材でないと作れないかもしれない。また、軽い材料を使う利点としては、多くのオモリを搭載できることで、その重りを後方に集中させれば、かなりの飛距離を出せる。
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