鮎の友釣り3

その他釣り記録
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2025.8.25記

暑くなってから、これで2か月ほど能登磯に行っていない。波が立てばスズキやヒラマサの釣れるチャンスがあるのだが、今年の夏はどういうわけか日本海側に台風が来ないため波が高くならない。雨も少なく、ギラギラの太陽の照り付ける日ばかりである。天気がよいとそれはそれで気分はいいのだが、ここまで暑いと外での遊びは涼しい川に入っての鮎釣りしかやる気がなくなる。とはいえ鮎釣りにおいても河川水温は27度ほどと生ぬるく、速乾性の登山用ズボンで腰から胸まで水に浸かって、ちょうどよい温度に感じるほど。ここまで高い水温になると近所の平野部を流れる河川の鮎は元気がなく、おとりにして泳がせても弱るのも早く、しかも釣れる数も少なく、サイズもシーズン初期かと思うほどに小さい。(私の釣り腕が未熟なこともあると思うのだが)そんなとき宮川下流の背中の盛り上がった力強い鮎の魚体と、そこを取り巻く涼しげな山谷の景色を思い出すと、またあの地に身を置きたくなってきた。

今シーズンから行きだした宮川下流はこれで3回目となる。前回から3週間開けての釣行となる。今回釣れた鮎は18〜25cmと大きく成長していて、早瀬抜き仕様の穂先をパワータイプに替えてきたとはいえ大きい鮎が掛かると厳しい場面があった。水中糸も複合メタル007では限界に感じた。

前回もそれなりに暑かったが、今回はさらに暑い。川の水は冷たくなく、腰まで浸かっていてちょうどいいくらい。それでも平野の河川よりは水温は低い。私は腰まで立ち込む場合でも速乾性の登山用パンツとスネの保護と水流抵抗の低減にネオプレーンのゲーターで間に合わせているが、昨年もこのスタイルで7月から9月中頃までやって寒くは感じなかった。近年は暑すぎるので鮎釣りにウェットタイツスタイルはいらないのではと思うほど。

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これまで2回の釣行におけるダム放水量は5tで、これが平水だと思っていたのだが、川をみるとさらに水位が下がっている。聞いた話によるとダムの放水を止めているらしい。川の両岸の露岩には平水時の水位を示しているとおぼしき黒い横筋があり、ここから察すると60cmくらい水位は下がっていると思われる。

渇水の場合、釣りはしやすく、根掛かりも簡単に外せるのがいいところなのだが、肝心の鮎が掛かるかどうかが気になるところ。

現地での釣り人との会話によると盆休み中は1000tまで増水したが、水量が落ち着いてからよく釣れたとのこと。日に日に釣果が落ちてきていて前々日はよかったが今日はいまいちとのこと。それにしても1000tの増水になっても鮎は健在なので自然界の生き物は逞しい。

橋の下付近から釣りを開始。
水位が浅いからポイントを狙い打ちしやすい。それがよかったのかわからないが前回よりはよく釣れた。5匹ほど釣ってから、人が増えてきたタイミングで、下流に移動する。

ポイントについては、とにかく、あまり深く考えずに隅々まで探り広範囲を釣り歩く。はたから見ると落ち着きがなく、動きまわっているように見えると思うのだが、この方が次々と現れるポイントに対応する面白さがある。それもあるが、他にも理由はあって、立ち位置をこまめに変えた方が、立て竿にして露岩と露岩の間の深みに的確にオトリを入れやすい。ほかにも竿とラインに角度が付いてラインが岩に擦れて切れるのを防ぐ効果もある。立ち位置をあまり変えずに釣果を稼ぐスタイルもあり、この場合、竿の角度や高さを変えて、水中に入る糸をうまく操作することになるがコントロールが難しい。

そんな感じにせわしなく動き回っている内に、待望の鮎が連発するポイントに巡りあう。今回は大きな淵を抱える流れの緩やかな直上の瀬で連発となった。

釣れる魚はどれも前回より大きく18~24cm。食べ応えがありそうなので30匹ほど釣ったところで、早めの終了とした。

傷だらけで痛々しい鮎も釣れた。仮に釣られずに生き延びて漁で捕らえられても市場価値はつかなさそうで、どんな扱われ方をされるかわからなかったので、見た目はよくないものの美味しく頂こうとキープした。

鮎の友釣りが面白い理由について考えてみた。

鮎の友釣りが面白い理由は様々あると思うのだが、その中でも特に面白さを際立てているのは、長いのべ竿を巧みに操ることではないだろうか。のべ竿はリールが付いてないので、竿がのされると、竿の弾力が活かせなくなりバラシにつながる。そうならないように魚とのやり取りは竿の高さや角度を調節し、掛かり鮎の動きや川の流れを読み、ときには釣り人が魚の動きを追いかけるように川を下る対応に迫られることもある。仕掛けは繊細なため強引に寄せようとするとラインが切れたり、身切れによってバラシにつながる。だからといって、それを恐れて慎重にやりすぎると、魚に下流に走られて竿がのされて、これもバラシにつながる。基本的に慌てずに落ち着いた対応が功を奏することが多いが、時にはわずかなスキを見逃さず一気に勝負をかける強引さも要求される。のべ竿はリールの付いていないそのシンプルさ故に、それは生き物の動きや川の流れに逆らわない柔軟な動きを求められるスタイルだとも感じる。鮎釣りは、このように魚との奥深いやり取りが日に何十回も体験できるのだから充実度は凄まじい。海の大物釣りも楽しいのだが、純粋に魚との駆け引き、やり取りできる回数は比較的少ない。どちらが面白いかといった比較ではなく、それぞれの釣りに個々の面白さがある。季節の釣りをして、旬の魚をいただく生き方を続けていきたい。

この記事を書きながらふと気になったことは、なぜ鮎釣りでは9mほどの長い竿を使っているのかということである。鮎釣りの歴史や経緯を無視した上で、私の少ない経験から述べさせていただく。実際に昨年は短竿といわれる6mの竿を使い、今年は標準の長さに近い8.7mの竿を使った経験から感じたことは、6mの竿ではポイントが遠い場合、立ち込んで近づこうにも水深があったり流れが強かったりすると難しく、探れる範囲が狭いので、頻繁に立ち位置を変える必要があった。他にも6mの竿では、柔軟性に劣り、オトリに無理を掛けやすかったようにも感じた。河川規模にもよるが9mほどの長い竿の方が有利に感じた。個人的に長い竿は大好きで磯のスズキ釣りにも4.5mのロングロッドを使っていたこともあるくらいなので、長い竿を扱うこと、それ自体が楽しい。もっと遠くに、もっと広範囲を求めて長さがエスカレートした結果、鮎釣りの竿はどんどん長くなって今の長さになったのかもしれない。

まだまだ鮎釣り2年目と経験の浅い私にとって、今回の釣行では、さまざまな気づきを感じたので、忘れない内に以下に書いておくことにする。

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古い苔は滑りやすいので要注意

今回、水中の石は滑りにくくなっていたので、鮎の餌となる苔が盆休み中の増水で流されて、また新しい苔が付いたのだと思う。苔が着いて時間が経ったりして劣化してくると滑りやすくなる。新しい苔は比較的滑りにくい。

吸血アブのオロロについて

朝に数匹見かけただけで、問題なかった。午後になり少し曇ったときにまとわりつかれたが、物の数ではなかったので、釣りに支障はなかった。だが、中には顔をたくさん刺された釣り人もいたようなので、用心はしておきたい。

淵の群れ鮎

淵に群れ鮎が見えたのでオトリを泳がしてみると、しばらく時間が経ってから、オトリが群れ鮎に馴染んで一緒に泳ぎだしたが、針には掛からなかった。ハリスを長くすれば掛かったのかもしれない。

湖産鮎はハリス短めでも掛かりやすい

水がきれいなので、鮎が泳いでいるのがよく見えた。一度ポイントにオトリを投入すると、すごい勢いで鮎が攻撃してきて掛かるのが目視できた。教科書には湖産鮎はオトリに接近して攻撃してくるのでハリスが短めでも掛かると言われる。実際に今回、ハリスはオトリの尾びれから出さずに短めにしてもよく掛かったので、根掛かり回避の観点からも、ハリス短めで掛かるなら、そうするに越したことはないと思った。初心者ほど透明度の高い釣り場に行ったほうが水中の状態がわかるので楽しめるし、上達も早いと思う。

流木への根掛かりは気を付ける

根掛かりに関しては今回も何回か根掛かりしてどうしても取れないときがあって、それは流木の枝に引っかかったときだった。幸い水位が低かったので水の中に入って外せたのだが、流木は増水時に流されてきたものなのかもしれない。

釣れる条件について

どんな釣りにも言えることだと思うのだが、釣りは条件とポイントが重要。鮎の場合、増水の収まってくる過程で濁りが取れ、かつ新鮮な苔が付いたときがよく、ポイントは鮎のえさ場となる石垢があり、流れがよく通っていて、近くに鮎のタンクとなる深みや淵があること。時間帯は午後の方が釣れる気がした。他にも水温、気象等の条件があるかもしれないが、今のところまだわからない。

オモリを使うとよく釣れた

前回に引き続いて今回も2号のオモリを使うとよく釣れた。試しにオモリ無しでやってみるとオトリのコントロールが難しく、特に大きなオトリだと好き勝手に泳ぎまわり手に負えなかったので、こんなときもオモリを使うとオトリの泳ぎを落ち着かせることができて魚が掛かりやすくなった。

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