4回バイトあるも針掛かりせず

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今春は、これで珠洲の人気ポイントに行くのも3度目となる。そこで会った人はみんな礼儀正しく、充分な距離を取れるのにわざわざ「ここに入ってもいいですか」と丁寧に一声掛けてくれる。私としては、距離が取れるなら声掛けはなく入ってもらっても全然気にしないのだが、それがマナーになっているのなら、私もそれに合わせないといけないのかなと思った。
普段人のほとんどいない釣り場にばかり行っていると世間知らずになりがちなので、そうならないためにも、たまには人のいる釣り場に行くことも必要かもしれない。
だけど、少し気になることもあった。前回魚が釣れたときに隣の人から「おめでとうございます」と言われて、なんだかしっくりこなかった。
気を使って言っていただいたことだと思うので、言われて悪い気はしないのだが、私は釣れてよかったとは思ったけど、おめでとうという言葉からはお祝いを連想するのでそれほどのことでもないと思った。だけど、よく考えてみると「釣れてよかったですね」をいいやすい言葉として「おめでとう」と言われたのかもしれない。なにもいわないよりはその方が対人関係が円滑になりそうだ。

でも個人的にはできれば静かに黙々と釣りをしたいと思っている。
だが、世の中にはいろんな人がいるので無用なトラブルを避けるためにも、過剰であっても丁寧に対応した方がいいのかもしれない。

これとは別に面白いこともあった。釣りを終えて帰るとき、自作ルアーの動きを見ていたのか隣で釣りをしていた人から、「いい動きのルアー使ってましたね。どこのメーカーのルアーですか?」と聞かれた。そんなにいい動きに見えたのかな。釣り場で1人で試行錯誤して作ってきたルアーなので、客観的にみてもらったことはないのだが、自作のルアーであることを知らない人から、動きがいいと言ってもらえたことは励みになる。

ルアーのメカニズムや動きを科学的に理解することはかなり難しい(私も思い付きで作っているスタイルなのでほとんどわかっていない)だが、泥臭くとも、こうすればこうなるかなと仮説を立てて、思ったとおりになるかならないかを釣り場で検証し、ならなかったのなら、なぜならなかったのだろうか、とまた仮説を立てる、またならなかったその結果そのものも一つの事例となるので、意外な結果であってもそれそのものが学びとなる。こんなことを繰り返しながら作っている。この方法なら直感的に進められるのでやりやすい。スピード感は全くないが、合理性よりも楽しむことを優先しているので、問題ではない。

今回の釣りの結果は、2日間でバイトは4回。いずれも針には掛からず。今では市販ルアーを使うことがめっきり減った。自作ルアーの方が創意工夫する余地が大きいので釣りをしていて楽しい。

釣り座の近くに小さな潮溜まりがあり、そこにナマコがいて活発に動き回っていたのでしばらく観察していた。ナマコの移動速度はカタツムリよりも遅いのかと思っていたが、意外にも速く体を伸縮しながらの移動速度は想像を超えていた。さらに日向ぼっこするように海面に体を出した状態でしばらく留まっていたこともあり一体なにをしているんだろうかと興味をそそられた。

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