2025.12 高知ヒラスズキ釣行

釣り遠征
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近年の遠征では九州の離島に行くことがほとんどだった。
その理由は、昔、ヒラスズキを狙って本土の地磯に何度か釣行したが、なかなか釣れない厳しい釣りだったからである。

しかし、九州の離島は遠い。そこまで行かなくても釣れないものだろうか。
ヒラスズキは海況が重要だから仮に九州の離島に行ったとしても、チャンスは1週間に1,2日しかないことも普通にあるので、できれば近場がいい。
サイズを求めるなら、迷うことなく九州の離島だが、自分が心から楽しいと感じる釣りとは、どんな釣りだろうかと考えてみると、気持ちよく釣りができる自然豊かなフィールドでヒラスズキ釣りの醍醐味である岩礁のサラシ打ちができれば十分楽しめると想像できた。
さらに、行ったことのないフィールドであれば、例え釣れなくても磯歩きしながら景色を堪能するだけでも充実できる。

そんな訳で、今回は行ったことのないフィールドでやることに決めた。そこで釣行先に上がったのが四国の室戸岬と足摺岬周辺であったが、問題は波が立つかである。
室戸も足摺も南~東向きに面しているのでこの方角の波がキーとなる。しかし、12月は、南または、東よりの風が吹くことは少なく、強い風が吹くのは北西風の季節風がほとんど。北西風ではポイントは限定的となる。北西風を想定してポイント選定すると、高知県南西~西面が有望となったが、対岸が近いので、風が止めば一気に波も収まるので、強風吹き荒れる中での釣りが想定される。

釣り日程は3日間に設定。(旅の前半は岡山の備中でクライミングを楽しんだ。)
初日、Windy風速18m、波高2.8m
風の通り道では身体のバランスを取るのがやっとの強風。さすがに荒れすぎなので釣りをせず3箇所ほどポイントを下見し、明日に備える。

翌日、Windy風速12m、波高2.2m〜1.5m
朝一は風速、波高ともに限界の条件。風の通り道では体が煽られるほどの強風だが、崖を背にできる場所では風は落ち、釣りはできる。


こんな状況でもヒラスズキは水面まで魚体丸出しで果敢にバイトしてくる。バラシ多数だが、どれもサイズは小さい。
シンペンで3回ほどヒットするが、なかなかしっかりとフッキングしない。波が落ち着くタイミングを計ってキャストし、ラインが波で叩かれないようロッドを立ててできるだけスローにシンペンを引くとフッキングがしっかりと決まった。50cm程のヒラセイゴをキャッチ

これ以後も何度もヒット、連続でバラすが、それでもアタリが途絶えないほど、活性は高い。シンペンの中でもぶっ飛びくん95Sが特に水つかみがよく、水面から飛び出しにくかった。それを竿を立ててスローに引くのが効果的だった。竿を下げるとラインが波で叩かれるのでよくない。12フィート6インチのロッドを使っていたのがよかった。
同サイズをもう1匹追加し、少し場所を移動して磯際を引くと、なにかがヒット。マダイのような重く下に突っ込む引き。あげてみるとタマンと呼ばれる魚、ハマフエフキだった。


サイズは55cmほど。初魚種で嬉しい。宿で皮霜造りにして食べると、すごく美味しかった。ヒラスズキも小さいながらもしっかりと脂がのっていて最高に旨かった。
時期または餌がいいのか、どちらも1段と美味しく感じた。
このポイントのランガンできる距離は短く、すぐに岩壁に阻まれる。岩壁にはバンドがあり、先に進めそうだが、際どいトラバースになる。地形図を見ると、岩壁横のルンゼを上がって高巻きしてから下って海岸に降りれそうだが、西向きは潮流が強く、浸食されていて崖の可能性が高いので深追いはやめておいた。
人が足を踏み入れてなさそうなポイントには危険であっても行きたくなる。どうしようかと何度も逡巡した。

干潮で海面から出した岩に付着した貝類にルアーが引っかかり取れなくなった。手を伸ばせば届く距離だが、ときおり大波が来る。しばらく考えたが安全を優先しリーダーを引っ張ってルアーだけを残した。磯際のルアーを取ろうとして波にさらわれた事例もある。ルアーと命どちらが大切か答えは明らかなのだが、ときに人間は正しい判断ができなくなることがある。

場所を替え、下見しておいた少し北側の湾を跨いだ岬にいってみる。午後になり波が大分落ちていた。ポイントとしてもそれほどよくなかった。先端に行けばいいのかもしれないが、
切り立った足場の狭い道を強風の中行くのはリスクが高いとしてあきらめた。岬の先端は水深がありそうでヒラスズキよりも他の釣り物がよさそう。
ここは風が抜ける場所なのか、結構風が強かった。

翌日、風速は13m/sとやや強いが、波高は少し落ちて1.5mほど。反応が薄そうなため、バレにくいミノーで誘う。


昨日とは違い近距離の磯際でのヒット。引きの強さから良型を期待する。上げてみると63cmのヒラスズキ。


風向きが昨日とは違って崖の正面ではなく、横向きに吹き、ときおり強い風で体が煽られるので、きわどいところには立てない。軽いルアーを投げていると突風で飛ばされて側壁に引っかかりロストしてしまう。


シンペンに変えて続けて少し小さい魚もヒットしたが、これはバラシ。やはりシンペンはバレやすい。キャッチ率を上げたいならフローティングミノーがいい。
この日を最後に海は穏やかになっていった。
少ないチャンスであったが、条件がバッチリと当てはまったようで魚が釣れてくれてよかった。
たまたま時期的にタイミングがよかったのか高知の磯は予想以上の魚影の濃さだった。

次回は、春時期に室戸岬周辺、夏から秋に掛けての足摺岬、それに水の美しい仁淀川の鮎釣りを絡めて訪れたい。

今回のヒットルアー

ぶっ飛び君95S、スイッチヒッターDH97S

シンペンはよく飛び、回収もしやすく強風下では使いやすい。ただ、食わせのタイミングを計らないとバレやすい。

トゥルーラウンド115f

やる気のある魚がいれば即ヒットにつながるほどの信頼できるルアー。

エバーグリーン(EVERGREEN) EG)トゥルーラウンド115F#711 マイワシ【ゆうパケット】

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