9月中旬。昨日まで吹いていたやや強い北東の風が止み、本日は少々うねりが残っている状況。風は無く、釣りはしやすい。始めは右への流れが強く、80gのジグでも少し流される。60gでも着底は取れるが、流される距離が長くなるので、狙いのコースを引きにくい。暗いうちは、ボアーSS195を使用し、徐々に明るくなるにつれて、バレットブル、ラピード、サーディンボールと様々なルアーを試す。サーディンボールになにかが触ったがヒットせず。昔、安価に入手したカーペンターガンマを使用すると一度、ペンペンらしき横っ飛びバイトがあったが、ルアーが大きすぎるためか、フックアップせず。しばらくして、潮の流れが緩んできたタイミングで60gのスメルトにチェンジしての数投目、なかなか着底せず、フォール中の糸ふけに違和感を感じた。試しにシャクるとなにかがヒット。トルクのある引きで重量感がある。時々ドラグからジッと単発でラインが出る。深いところでのヒットのため、テンポの早いショートポンピングで手前の磯際にラインが擦れないよう魚を早く浮かせる。HHクラスの竿なので強引にでき一方的に寄せる。磯際近くになると魚は体を横にして浮いてきた。魚はグタッとしており、抵抗する力は無さそう。波の力を利用してスロープ状の岩棚にズリあげた。上げてみてびっくり、まさかの大物マダイ。ジグのアシストフックがガッチリと口角内側に貫通しており、プライヤーを使ってもなかなか外すのに苦労するくらいに理想的なかかり方。顔つきは貫禄のある主のような風格。真鯛は最長で40年も生きるいわれている。魚というよりも同じ生き物として、畏敬の念を感じてしまった。隅々まで美味しくいただくことが釣り人としてのせめてもの償いだ。この時期、能登では例年マダイが釣れることは知っていたが、ここまで大きいものが釣れるとは思わなかった。メジャーを伸ばして魚体の長さを測ると88cmだった。
鯛はいいダシがでる。あら汁は絶品だった。身質が荒いので刺し身は大味だが、シートで脱水して少し締まらせるとなかなか美味しかった。鯛のほのかな甘みの風味は忘れられない。
今回釣れたルアー↓とにかく良く釣れる。昨年もこれでマダイがヒットした。
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