一帯はガンドの群れ

能登ロックショア釣行記
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12月中頃。最近は時化続きで、なかなか釣りのできる日がない。そんな中、天気予報と毎日何度もにらめっこしていると、ちょうど風向きの変わる合間に数時間波の収まるタイミングを発見。
このチャンスは逃せない。午前中だけ仕事を休み、海に向かった。
現地着、海を観察すると思っていたよりも波が少々低い。ところが海の状況がいつもとは違う。いつもは、波の砕けた泡は磯際近辺を帯のように漂っているのだが、今日は泡の帯が磯際から100mほどの沖合にも複数漂っていて、発生した泡が消えにくく長く漂っている。なぜこうなっているのだろう。海面の塩分濃度の関係なのだろうか、私の知識では、よくわからない。

薄暗い内から釣りを開始する。すると一投目からポップクィーンにあたりがある。海面の状態が見えないのでブラインドで適当にロッドを立てると魚の重みが手元に伝わる。4kgほどのガンドをキャッチ。丸々と太っていて美味しそう。
いつもならこれをキープして2、3匹釣ったら終了とするが、暗い内からヒットしたということは、活性が高く、かつ群れが入っている可能性が高いと想定する。このガンドは魚体を傷付けることなく、やさしくキャッチできたこともあって、心が痛むが、これをリリースすることにした。本来なら余計には魚を釣らないスタイルなのだが、今日は抑えられなかった。魚には申し訳ないが、今日は思う存分釣りを楽しませてもらう。自己中心的な行動をどうか許してくれ。(自ら好んで釣りをしてるのに矛盾した言い分だが、釣りに出会ったのも偶然なら、釣りにはまったのも自然な成り行きだし、これが生き甲斐なんだからしょうがない。だけど、生き物は大事にしたい。論理的じゃないけど、支離滅裂で矛盾してて不合理なのが人間らしさじゃないかな)
それからは、ワンキャスト、ワンヒットの展開となる。ときにはバレた後、ルアー回収までの間にまたヒットすることもあった。水が透き通っているので、ルアーの後ろにガンドが数匹追ってきてるのが見える程で足元では食い付く瞬間も丸見え。しかも一帯ではガンドのボイルもあちこちで発生している。とにかくルアーを投げれば、魚がヒットする状況。こんなときは、ルアー種類、カラー、サイズ、操作方法、様々なテストをするが、なにをしても釣れるので無意味なテストになってしまう。さすがに8匹ほど釣った時点でキズの付いた魚を3匹キープし、これ以上、釣っても食べられないので終了とした。ガンドは3匹あれば、一人2週間分のタンパク源に困らない。


いろんなルアーを試したが、唯一、ボアーSS170は反応が悪かった。私の操作方法がよくなかったのかもしれないが、ここ一年ボアーを使用したが、あまりいい釣果は得られていない。それよりもK-TENのミノーの方が良く釣れている。特にシンキングワークスは青物への反応が良い。

↓本日のヒットルアー達

15cmのミノーにランカーシーバスもヒットした。

私は基本的に数釣りは避けるようにしており、よほど魚が食べたいときにたまにやるくらいだ。例えばガンドが良く釣れる状況では、まずは一匹釣れた時点で、このルアーで釣れることがわかったので、敢えてルアーを変える、またはルアーの操作を大きく変えて、それでも釣れるか試す。それでも変わらず釣れる場合は、特大ルアーと特大シングルフックにして、群れている魚がヒットしにくくする。

大物しか興味がない場合は、今回のような入れ食いの魚を避けたいこともあると思う。その方法として、大型プラグのシングルフック仕様がいいと思う。これなら、小型はヒットしにくくなり、仮にヒットしてもシングルフックなら魚へのダメージは少なくできる可能性は高い。または、リリース前提の釣りで、入れ食いの魚を釣って楽しみたいのなら、バーブレスのシングルフックは選択肢として充分ありだと思う。この際、フックは現地で交換しやすいようにリングを付けた状態でボックスにストックしておきたい。

今回はヒット後に合わせを入れずにそのままリールを巻いたり、ロッドにテンションがかかってない状態で魚をしばらく泳がせてみたりしたが、一度もフックアウトしなかった。また、ロッドにアタった時点で合わせを入れなかったが、しっかりと乗ったので、もしかしたら、何匹か付いているから、その中の初めの一匹がフックアップしなくても、奪い合うように次に他の魚がすぐに食い付いたから結果として、フックアップ率が高くなったのかもしれない。実際に沖でヒットして、すぐ軽くなってバレても、すぐに食ってくることがあった。ワンキャスト、2ヒットというやつだ。1軍ルアーだと投げると必ずヒットするので、こんなときは普段は使わないルアーとか、目一杯早巻きしてみたりしたり、チェイスあった時点でルアーを止めてみたり、合わせを入れずやってみたり、テストするが、何をしても関係なくバイトあり、ガッチリフッキングし、バラシなし。シングルフックでも全てのバイト&キャッチできた。魚の活性が高いと、ルアー種も操作も合わせも関係ないのか。

ちなみに、釣れたガンド3匹を広めのタイドプールで自由に泳がせておくと3匹仲良く連なって泳いでいた。やはりブリは群れる習性が強いんだなと。最後にデュエルから新発売のウォータードライブはきびきびといい泳ぎをするし、風にも強い、シンキングのため、レンジも入れられるので、使える場面は多くありそうだ。本日の釣りでは魚に最も好反応だった。

タックルハウス(TACKLE HOUSE) K-TEN ブルーオーシャン シンキングワークス 175mm No.RS16 カタクチイワシ BK175SW

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