振り返ると、昨年2022年の秋シーズンは北西風があまり吹かなかったが今年は吹き始めている。
個人的には、北西風が最も魚の活性を上げるように思う。
北西の向きは能登外浦全域の海岸線に波が当たるため、海岸線にベイトが寄せられるような気がする。
また、日本海でも沿岸に近いところを暖流である対馬海流が通っているので、沿岸は水温が高いが、これに比べ沿岸から離れた海域、日本海の沖に向かうほど水温は低くなる。
北西風が吹くことにより、この対馬海流の影響を受けにくい日本海の冷たい水が沿岸域に流入することで海岸近くの水温も下がり、水温に敏感な魚の南下も促し、魚の移動により、魚も移動による運動で疲れるので、食欲が上がって、岸近くに溜まったベイトを求めて、荒食いするようなことが起こるのではないかと思っている。また、海が時化ることにより、表層から中層、および底層の水の移動が起こり、プランクトンも活発になるともいわれているので、魚の活性も上がるように思う。
とにかく、北西風の時化は、釣りをする上で格好の条件になると思っている。
ところが今釣行では思いに反し、海況がよかったにも関わらず、朝は無反応であった。だが、やはり期待は裏切らない。夕方になんとかヒラマサをキャッチすることができた。
ヒットルアーは、ガチペン160。飛距離が出て、かつ、浅いレンジを振り幅を大きく泳ぐので、ヒラマサのヒット率は高いルアーと感じており、個人的にお気に入りのルアーである。昨年もこのガチペン160でヒラマサをキャッチしている。
ヒラマサを一匹キャッチしてから、すぐさま道具を片付けて、帰途についた。普通なら2匹目を狙うと思うが、ヒラマサは1匹釣れれば満足なので、それでよい。たとえ、続けてやったところで2匹目が釣れる可能性が低いのは、これまでの経験からわかっている。それなら、さっさと帰って、余韻にひたりながら、夕食にヒラマサを味わった方が充実する。どのみち、たくさん釣っても全て食べられないし、確実なリリースをする自信もないので、この方が気持ちもすっきりする。
ベイトは10cmほどのカタクチイワシのようだ。近くのタイドプールに溜まっていたし、磯にも打ち上げられていた。基本的にベイトは小さいことが多いが、朝や夕方、また波高の高いときは、ベイトサイズに関係なく、大きなプラグでもヒットすることが多い。ベイトが小さい場合、日中の釣りで波高が小さいと、なかなか大きなプラグに反応させるのは難しいように感じる。
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