最高の釣り、感無量。人それぞれ釣りに求めるものは違うだろうが、私の場合は、今日という日が最高の釣りだと感じた。足場が高く、波が限界の高さで、ルアーを操作するには難しい条件の中、自作ルアーをフックチューンして海の状況に合わせることでキャッチしたヒラマサ2尾。しかもランディングが難しい条件の中、余裕を持って対応できたのもよかった。
本日の海況は、時折大きなうねりがきて足元を洗い危険性が高い。波の向きは北西であり、風はやや強いが、壁を背にして風に対して真正面にキャストする方向なので、風の影響は少なく釣りはしやすい。
朝一、ダックダイブのロングジャークにヒラマサが勢いよく横っ飛びして襲いかかったが、ミスバイト。
波が高く、かつ足場も高いので、ダイペンの操作が難しく海面から飛び出しやすい。手持ちのルアーをいろいろと試すが、どれもいまいちしっくりこない。その中で、最新作の自作ルアーである極端にテールが細身で軽いものを使うと特に飛び出しやすかったが、それのリアフックを太軸のトレブルにしたところ、飛び出しにくくなり安定する。しかし、テールが細すぎて強度不足だったのか使用中に破損したため、選手交代。
このヒントから、既にヒラマサの実績のある自作ルアーのリアフックをトレブルにして泳ぎを安定させる。
間もなく、40mほどの距離で小さなチェイス、足元まで追ってくる魚影。フクラギかと思ったが、ヒットの瞬間スピードある走り。良型ヒラマサをキャッチ。
それから少し間を置き、40mラインでサヨリ数匹がなにかに追われるように跳ねる。60mほどキャストして、数回ジャークの後、前触れもなくスピードのある引ったくるバイト。2尾目のヒラマサをキャッチ。
テールフックを水の抵抗を受けるトレブルにすることでジャークのときの飛び出しを防ぐことができる。また、ロングジャークはリールではなくロッドで行うことで、ロッドのしなりで強く引きすぎることを防ぎ、ルアーのアクション破綻を防げるのと、ルアーのイレギュラーなダート動作も誘発できる。テールが細くて、引き抵抗が小さいルアーだと、早いジャークでは飛び出しやすい。早いジャークに適したルアーにするには重くする必要がある。特に足場が高いと、上向きの力が働きやすくなるので、テールが軽いルアーでは、浮き上がりやすいので、ゆっくりとジャークする必要がある。逆にテールが重いほど、速く強いジャークでも浮き上がりにくい。ただ、この弊害としてルアーが重いとアクションは出にくくなる。だから、重いルアーできびきびしたアクションを起こすには速いジャークが必要。対して、軽いルアーはゆっくりのジャークでもアクションが出るが、その代わり早いジャークでは動きが破綻しやすい。波が高く流れが強いと軽いルアーでは、外的要因により不安定になる。ただし、足場が低くて海面に近い高さでジャークできるなら、軽いルアーでも、速いジャークはできるだろう。
今年は春シーズンから通してルアーロストゼロ、ラインブレイクゼロ、ライントラブルゼロだった。ラインシステムは、基本的にリーダー40号を4〜5m、スペーサー10号、メインライン5号である。リーダー40号の太さでもルアー操作にはそれほど悪影響はない、スペーサーをかませば飛距離低下も緩和できる。ポイントによっては、さらに根が荒くて強引なファイトを要求される場所がある。ここではリーダーは50号までアップさせる。50号の太さというとバリバスオーシャンレコードでは180lbとなる。この太さでも柔らかいナイロンリーダーならそれほど扱いにくいことはない。ロッドは、HH以上のクラスが安心。Hクラスでは、根の荒いポイントでは魚から主導権を取るのは難しい。HHというと、硬くて重いイメージがあると思うが、最近の優れたロッドはバットパワーが強くても、ティップの柔軟さはあるので、魚のルアー食い込みについて、そこまで問題とはならない。
タックルの重さについては、慣れである程度カバーできるが、私が実践しているのは、右投げ、左投げ両方を行うことである。右ばかりで投げると当然疲れてくるので、左でも投げられると、疲労を分散することができ、長時間の釣りでは有利だ。または、ロッド操作とキャストを別の腕で行うことでも同じく疲労を軽減できる。キャストが右投げなら、ロッド操作は左腕で行うといったことである。これだとキャストと操作の間にロッドの持ち替えが発生するが、片腕への疲労を軽減することができる。
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