20260611
例年だと6月に入ると暑いのでヒラマサ釣りは一旦終了とするのだが、今年は6月に入ってから気温が下がり最高25℃、最低15℃前後とそれほど暑くない。これなら釣りはできそうだ。
朝方は、ガンドのボイルが少しある程度で以前と比べて静かになってきた。相変わらずベイトが小さいと思われる。そんなことはお構いなしに大きめの200mmクラスのルアーで誘うがガンドは無反応。
昔はこんなとき、130mmサイズのルアーに落としたりして魚をヒットさせることを試行錯誤するのが楽しかったが、この釣りは1匹釣れれば充分腹を満たせる。無暗に魚を痛めつけたくないので、できるだけリリースはしたくない。そこで最近は190mm以下のルアーは使わなくなってきた。そもそもロッド自体が硬いからこのぐらいのサイズの重量のあるルアーが扱いやすいこともある。他にも自作ルアー主体の釣りなので、ルアーアクションを見やすくする上でもサイズが大きい方が都合がよい。
今回の釣りの目的は新作のルアーが狙いの特性になっているかテストすること。釣り開始して早速新作ルアーを投入すると、数投でルアーの後方に魚が付いたが、手前まで追ってはこなかった。すぐに反応があったので、他のルアーに変えても反応あるかもと思って20投ほどずつ、実績ルアーをローテーションするが、いずれも無反応。潮の向きと風向きがよくないのかどのルアーを使っても操作しにくい。
ルアーを一巡して、また最初の新作ルアーを使うと、すぐに魚の反応があり、それから数投後にヒラマサがヒット(72cm)。重さは無いが、下への突っ込みから横走りと暴れまわる元気がいい個体。上げてみると背中が盛り上がったコンディションのよい魚体。これは美味しそうだ。
たまたまなのか、新作ルアーに反応が集中した。自作ルアーを使っていて不思議なことは、それぞれのルアーの動きは大きくは変わらないのだが、同じ動きのものは一つとしてない。そもそもコピー品を作ること自体が苦痛なので、新作は必ず自由な発想でインスピレーションを重視して成型している。
新作ルアーの狙いは、ルアーの後方で流体を急激に剥離させて、引きずり渦を発生させ、周囲より低圧地帯にすること。これにより強いジャークをしても、大きなテール抵抗により飛び出しを防ぐことと泡が多く発生する。泡の発生量はジャークスピードと、ルアーの引き抵抗の大きさに影響していると感じている。テールの抵抗を大きくするには、具体的には、テールを太めにして、末端をスパッと切った形状にする。テールを細く絞ったり、角を丸めると流体が剥離しにくくなり、ルアーの形状に沿って流れやすくなり結果としてテールの抵抗が小さくなる。テールを細く絞る場合は、ヘッドも水の抵抗を小さい形状にすれば、相対的にテールの抵抗が大きくなる。テール抵抗を大きくした副作用はテールが動きにくくなることだが、0か100ではなく、そこは全体のバランスで調整する。
自作ルアーを使用していると感じることはその日によってよく反応するものとそうでないものが明確に分かれることがある。もちろん平均的によく釣れる優秀なルアーもあるのだが、そうでないルアーでもよく釣れる日とそうでない日がある。魚はルアーの動きを短期記憶しており、一度違和感を感じたルアーは短期的には記憶しているのかもしれない。だから、少し違う動きをするルアーを使うとすぐに反応することがある。
ルアーローテーションは釣り人の集中力を持続する効果もあるが、魚にとっても興味を示させ見切られにくくする効果がありそう。
雑誌『釣り人』に環境DNAの記事があった。海岸の水をバケツ一杯汲むことで、その周辺海域に存在する魚の種類がどれだけいるかわかるとのこと。魚は海水中に足跡のような痕跡を残すとのこと。それらが海水中に混ざり合うので、その海水には様々な魚の痕跡が残るようである。その痕跡は数日で消えるようなので、魚の移動タイミングを知るのに役立つようだ。こんなことができるとは知らなかっただけにすごく興味深く面白い。これを知って釣り人の視点から気になったことは、魚を水中で暴れさせたり、外の水と繋がったタイドプールで魚をキープしておくと、その魚から警戒物質のようなものが染み出して他の魚が警戒したりとかありそうだが、だからといって対策を取れるものでもないし、1匹釣れれば満足なので、私の釣りでは特に問題ない。
ヒラマサを釣ってから、しばらく魚の反応がなくなり、潮の流れも緩くなってきたので、休み休みやっていると、急に眠くなってきて、近くにちょうどいい、腰掛があったので背中をあずけて休んでいると意識が遠のいていった。
気温は心地よく、虫も全くいなかった。こんなことは珍しい。穏やかな波の音を聞きながらしばらく眠る。
目が覚めると潮が完全に止まっていたので、撃投ジグストライク85gで底を探ってみると、良型のキジハタ(43cm)が釣れた。能登でこのサイズを釣ったのは初めてだったので嬉しい。キジハタの大型は昔、富山でよく釣れたのだが、今は立ち入り禁止となっている。

潮の流れは複雑だと思う。急に水位が30cmほど上昇したことがあった。そのときの状況は、風向きが強い陸からの風から海からの風に切り替わったのと満潮が重なったタイミングだった。能登半島の潮流は基本的に西から東の向きに流れており、時期にもよるが大潮でも干満差が30cmほどしかない。そこで陸から海に向かって強い風が吹いていると潮位の上昇が風によって水が沖に押しやられることで相殺され、水位が上昇せず、そこで風向きが切り替わると風による波と潮位の上昇が合わさって海岸に押し寄せて水位が一気に上昇する。
ダイワのロックショアシューズが調子がよい。つま先の柔軟性が高く、足裏感覚もしっかりあるので立っていて安定感がある。グリップ力もしっかりあり、さらに軽量なのもよい。私は体重が軽いので磯靴にハイカットは不要と思っている。あとは耐久性がどれだけあるかだ。



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