6月も後半に入ると海は暑くなるので、涼しい渓流に行きたくなる。ただ、渓流では7月後半になるとオロロという厄介なアブが大量発生するため、快適な釣りはできなくなる。なので、私の場合、渓流は夏前までの季節限定となる。
オロロとはなんともおぞましい名前である。生態については下記リンクに詳しく載っているので対策するには参考になると思います。
https://www.tsm.toyama.toyama.jp/_ex/public/nature/scan/nature-062.pdf
釣行前日に100均の黒色の糸と、雄鶏の羽と針で毛針を6つほど作って釣りの準備をした。
雲ひとつない絶好の釣日和を選び、昨年いい思いをさせてもらった沢に入る。
昨年とは違い、沢に入って間もなく魚影が見える。早めに竿を出すと、すぐに2匹ヒットした。内1匹は体高があり、コンディションのいい元気な個体。胃袋もパンパンだった。
昨年、土砂崩れが起こっていた箇所は、きれいに土砂が流されていて、沢床もきれいに復活していた。そこより先にすぐに現れる淵では岩魚が群れで溜まっていて、しばらくサイトフィッシングを楽しみ、数匹をキャッチするが、しばらく誘い続けるとすれてしまい群れは底の方に固まって動かなくなってしまった。
下の写真の中央に岩魚が20匹ほどいるのが見える。
岩魚の群れがいた淵を軽く右岸を巻いてさらに釣り上がるが、それより上は魚影はあまり濃くはなく、ポツポツと釣れる程度であった。上流に行くに従って、段々と魚影が薄くなってきたので、奥の二股まで行かずに早めに引き返した。今晩のおかずは確保できたので満足だ。
昨年よりも2週間程遅れていたからなのか残雪は残っていなかったが、水温は非常に冷たく気持ちよかった。水面はキラキラと輝いていて、そこを歩いているだけで気分は最高だった。
テンカラ釣りは道具がシンプルなので手軽だし、しかもわずか100g程の道具立てなので軽快に渓流を散歩しながら、ポイントをガンガン変えて打っていくのに向いている。あまりにも次々とポイントを打っていくのが楽しいので、いつの間にか魚止めに着いていることもしばしばある。引き返すとき、こんなに長い距離を歩いてきたのかと時間の錯覚を感じるほどだ。それほど夢中になると時間の長さを感じなくなることを実感する。しかもかなりの距離を歩いているので、心地よい運動になり健康にもよくていい。やはり釣りは歩きとセットになっていてこそ充実する。
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